ストレスとビタミンC
ビタミンC 不足は、ストレスに弱い体質の原因
私たちが何らかのストレスを受けると 脳から指令が行き
副腎皮質 ホルモン (糖質コルチコイド) が分泌され、それに対抗します。
副腎 皮質ホルモンの働きは、
- 糖質、タンパク質、脂質をエネルギーに変える。
- 体の様々な部位の炎症を鎮める。(免疫の力を下げる)
- 脳の集中力を高める。
などで、ストレスによるショックをやわらげ、ストレスに立ち向かう体の状態をつくることにあります。
ステロイド剤は、この副腎皮質 ホルモン(糖質コルチコイド)の働きを利用して
過剰免疫や炎症を抑えようとするものです。
ビタミンCは、この副腎皮質ホルモンをつくる上で不可欠のビタミンですので
副腎には常にビタミンCがたっぷりストックされています。
(アドレナリンを出す副腎髄質ホルモンもビタミンCが必要です。)
けれども、強いストレスが続くような状態になると (生活の中でよくあることですよね。)
ストックされたビタミンCは底をつき、副腎皮質ホルモンの産生に支障が出てしまいます。
やがて副腎が疲弊してホルモンをつくることができなくなります。
こうなるとアトピー・喘息・花粉症・鼻炎などの原因である粘膜の炎症を抑えられなくなり、
免疫の過剰状態が野放しになって、アレルギー性疾患がひどくなります。
また、ビタミンCが消耗した状態ですので 胆汁酸 がつくられなくなり、
コレステロール値が跳ね上がります。
ビタミンC をしっかり毎日取りましょう
ビタミンCは水溶性ですので、体内に取っても、
多くが数時間で排泄されてしまいます。
また、人間と猿だけは他の動物と違って
ビタミンCを体内で合成することができません。
ですから、ビタミンCは、常に心がけて毎食、食事から補給しないといけないわけです。
ビタミンCの不足は、副腎皮質ホルモンの不足と副腎の疲弊につながり、
アトピー・喘息・花粉症・鼻炎などの症状を抑えられない、アレルギー体質の原因となります。
ビタミンCをぜひたくさん取るようにしましょう。
*ビタミンC を多く含む食品は
芽キャベツ、ブロッコリー、パセリ、緑茶、みかん などです。
*もちろんサプリメントでもOKです。
ビタミンCは水溶性ですので、基本的に過剰による心配はいりません。
(1日に何十万mgも大量に飲めば別ですが、そんなことができる人はいないでしょう)
(摂取基準は、厚労省では100mg/日、となっていますが、これは最低基準で少なすぎです。
少なくとも2000mg/日は取るようにしてください。)
また、副腎皮質ホルモンの産生には、ビタミンCのほかにも
ビタミンB6、パントテン酸 、ビタミンA が大量に必要になります。
あわせてぜひ取るようにしましょう。
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