リノール酸

リノール酸は、アレルギー、ガンの原因

市販されている油には、コーン油、紅花油、大豆油、菜種油、オリーブ油 など様々あり、
どの油を選ぶかがアトピーと密接に関係します。

油には「オメガ3」「オメガ6」「オメガ9」 の3つがあります。
聞きなれないかもしれませんが、特に 「オメガ3」 と 「オメガ6」 の比率が大切です。
オメガ3:オメガ6 の比率は、1:2~1:4 が良いとされているのですが
日本人の場合、1:6 から、極端な場合は1:50 という状態にあります。

なぜこのようなことになっているかと言うと、市販されている油のほとんどが 「オメガ6」 系の油だからです。 これは、1950年代の米国での研究によって 「リノール酸 (オメガ6系) は、血中コレステロール値を下げる」 とされ、長い間信じられてきたこと、オメガ6系が化学抽出によって生産コストが安く上がるようになり商業ベースに乗りやすかったこと、などが背景になります。

こうして私たちの食卓は、ほぼオメガ6系の油だけ、という状態にあります。


アトピーの原因となっている 「リノール酸



この状態が、アトピー性皮膚炎や喘息の人が近年増加し続ける大きな要因の一つになっています。

どういうことかと言うと、
「オメガ3」 「オメガ6」 の油は、私たちの体内で「EPA」や「DHA」、「アラキドン酸」 などの脂肪酸に転換し、さらに体温や免疫などの調整を行う「生理活性物質」(エイコノサイド) をつくります。 細胞がつくるホルモンと同じような働きをする物質です。このエイコノサイドが、私たちが取った油の系列によって、全く逆の働きをするのです。(逆の働きをすることによって、体のバランスを保ちます。)

簡単に言うと
「オメガ6」 系は、アトピー性皮膚炎、喘息、炎症などを促進し、
「オメガ3」 系は、逆に抑制する、ということになります。

そして、私たちの現代の食生活の中で、「オメガ6」が過剰になり、「オメガ3」をほとんど取らない状態が生まれ、アトピーが激増しているわけです。

 リノール酸 (オメガ6) の油を減らしましょう



アトピー改善には 「オメガ6」 の油、 「リノール酸」 を減らす必要があります


オメガ3 αリノレン酸  アトピー・喘息の 「改善」 
オメガ6 リノール酸  アトピー・喘息を 「促進」 
オメガ9 オレイン酸  アトピー・喘息に 中立 



アトピー・ぜんそく・花粉症・鼻炎と油、油の成分グラフ



リノール酸」 の油は、

  • べに花油(サフラワー油)
  • ひまわり油(サンフラー油)
  • コーン油
  • サラダ油
  • 大豆油
  • ごま油
    などです。

こうした油は使わないことを徹底してください。

リノール酸は体になくてはならない「必須脂肪酸」ですが、
 通常の食事で十分とれますので、心配ありません。

*調理用の油は、オメガ9系でアトピーに中立な
 オリーブオイルを使ってください。
 
*マヨネーズやドレッシングもオメガ6系の油がベースになっています。
 できるだけ使わないことが必要です。
 できれば、オメガ3系のしそ油や亜麻仁油(あまに油) で自家製のマヨネーズ、ドレッシングを
 つくって食べる様にして下さい。

*食事の西洋化の中で、今、日本人は油を取りすぎています。
 リノール酸の油がアレルギー性疾患をつくるだけでなく、
 油と活性酸素が結合することで「過酸化脂質」となり、
 皮膚や粘膜の炎症をつくり、アトピー・喘息・花粉症・鼻炎などの原因となります。
 油は、なるべく少なくする、油ものはなるべく控えることが必要です。

*油で料理するときは、フライパンなどを十分熱してから油を入れれば
 油は少量でもくっつきにくくなります。

*ナスなどの水分の多い野菜は、油の吸収が高いですので
 揚げ物には避けた方が無難です。


    《 リノール酸 》
化学名: オクタデカジエン酸
作 用: 血中コレステロール、血圧を下げる
過 剰: アレルギー湿疹、アトピー性皮膚炎
     気管支喘息
     がん、老化、過酸化脂質増加

 

リノール酸の油の取りすぎが、アトピーの 原因です。
リノール酸の油は使わない。
油は、なるべく少なく使う。

これを徹底して、アトピー・喘息・花粉症・鼻炎を治しましょう!


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