花粉症とは?
花粉症とアトピー・ぜん息・アレルギー性鼻炎
ご存じの通り、花粉症はアレルギー性疾患の一つです。
アトピー性皮膚炎の人の1割以上が、花粉症を併発しており、
花粉症の人の4割以上が、アレルギー性鼻炎を併発しているなど
花粉症・ぜん息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎は
同じしくみから起こっているため、併発することが多いのです。
*花粉症 ⇒ 喘息 、アトピー ⇒ 花粉症 、 アトピー ⇒ 喘息
など、いわゆる アレルギーマーチ になるのは、同じしくみが原因だからです。
ただし、遺伝が原因ではありません!!)
よく、花粉症は、
「一定以上の花粉にさらされたときに、
その人のキャパシティーをオーバーした時点で発症する」
と言われます。
では、キャパシティーって何でしょうか?
一定以上の花粉にさらされ続けても、花粉症にならない人がいるのはなぜでしょうか?
アレルギー性疾患は、免疫の誤作動・異常によって起こります。
つまり、基本的には
花粉症のアレルゲンである 「花粉」そのものよりも
★「花粉」 に過剰反応してしまう、免疫のシステムの状態
★「花粉」 を簡単に浸透させてしまう 鼻・目 などの粘膜の再生力
に問題がある のです。
花粉そのものは、常に涙や鼻水などで排除し続けなければならないほど
有害な「異物」ではありません。
有害な「異物」に対して、体を守るしくみが「免疫」システムなわけですから
そうでないものに常時反応して、辛い症状となるのが花粉症、と言えるのです。
花粉症の原因を考えるために
下図を見てください。
大都市の人のほうが郡部の人よりもアレルギー性疾患が多いことが分かります。
(平成15年、厚生労働省調査)
なぜ、都市部ほど花粉症をはじめとするアレルギー性疾患が多いのでしょうか?
また、韓国の国勢調査(2006年)では、
所得が高い世帯の子供ほど、アトピー有病率が高い
という結果が出ています。
最も高い所得世帯(月額500万ウォン以上)の子供のアトピー有病率は、42.2%。
そして月額100万ウォン以下の所得世帯の子供のアトピー有病率は、21.5%、でした。
実に、2倍もの開きがあります。
これは、アレルギー性疾患が、遺伝やアレルゲンだけでは
説明がつかないことを意味しています。
所得が高い世帯ほど、アレルギーの素因を持っている ( しかも2倍も! )
などということはあり得ません。
花粉症についても、花粉に多くさらされているはずの郡部の人のほうが
大都市の人より発症率が少ないのはどうしてでしょうか?
花粉症が大都市に多い理由としてあげらるのが
- 都市部の人のほうが、食事が西洋化している。
- 都市部は、車の排気ガスなどが多く、花粉と結合して有害化している。
- 感染症が減ったことで、逆に、免疫が過剰反応しやすくなっている。
- 高ストレス社会化している。
などです。
こうした理由の中に花粉症を含めたアレルギー性疾患の原因を考えるヒントがあります。
花粉症の症状を少しでも緩和するためには、
花粉を避ける生活をすることは大切ですが、
同時に、「免疫が誤作動してしまう状態」 を改善することも必要です。
そして、
免疫が誤作動を起こしてしまう原因は、
遺伝でも、アレルゲンに接する量でもなく、
毎日繰り返される食事によって、免疫が過剰化しやすい体質になっていること、
そして、有害ミネラル、自動車の排気ガス、水道水の塩素 などで、この体質が悪化していること
にあります。
これらの原因をしっかり見極めて、原因となるものを避けることで
花粉症も、アトピーなどのアレルギー性疾患も治すことが出来るのです。
花粉症対策のページ