アトピー・喘息・花粉症・鼻炎の原因2
アトピー・喘息・花粉症・鼻炎の
アレルゲン と 原因 は別物!
原因がわからなければ、病気は治しようがなく
対処療法を続けているとかえって悪化させることさえあります。
アレルギー体質の遺伝論はナンセンスです。
要因の一つではあっても、原因ではありません。
遺伝によるアレルギー体質がアトピーや喘息の原因だとするなら
高度成長期のわずか10年くらいで、
数百万人の人の遺伝子が突然に激変したという証明をしなければなりません。
つまり、最初からあり得ないことを平気で言い続けている、というのが現状なのです。
「アレルゲン」 と 「アトピー・喘息の原因」 は、違う
高度成長期を境にしてアトピーや喘息が急増したわけですから
この時期に大きく変わったものが原因と考えるのは当然です。
ただし、この時期に変わったものはあまりに多くあります。
食生活、大気や河川の汚染、農薬、食品添加物、石油化学物質、環境ホルモン、医薬品の氾濫・・・
あげていればきりがありません。
大切なことは、これら一つ一つがどう私たちの体に影響を与え、
アトピーや喘息、鼻炎などを引き起こすことにつながるのかを
きちんと検証することです。
すべてを戦前の生活に戻すことなどできないのですから。
ここでは牛乳について取り上げてみます。
ちょうど高度成長期に学校給食が始まり
子供たちが牛乳を大量に飲む生活が始まりました。
米国に始まる 「牛乳はカルシウムいっぱいで成長にいい」 という大宣伝の中でです。
そして牛乳アレルギーの子供が現れ始め、問題になって行きました。
牛乳タンパク質が分解しにくく、未分解のまま体内に入り
免疫が異物として反撃する「アレルギー」が起った、ということです。
ただし考えなくてはいけないのは、
アレルゲンだけが、アトピーや喘息の原因ではない、
ということです。
つまり牛乳アレルギーでない子供にとっても
牛乳はアトピーや喘息の原因となりうる、ということなのです。
簡単に言うと
日本人のほとんどが牛乳・乳製品を分解する酵素をもっておらず
牛乳を飲むことによって、
腸の環境が悪くなり、善玉菌が減ってしまうのです。
腸の善玉菌が減ってしまうと
★免疫バランスが悪化する
★炎症・ぜん息を抑えるステロイドホルモンをつくれなくなる
★代謝力が落ち、抗炎症作用の生理物質がつくれなくなる
などが起り、アトピー・喘息を引き起こすのです。
ですから、
「うちの子は、お米と小麦のアレルギーだから牛乳は大丈夫」
ということにはならない、のです。
日本人を含むアジア人の7割以上が乳糖不耐性。
農業文化を数千年続けてきた人々の腸には
牛乳を分解する力がなく、この体質が変わるのは1000年単位の時間が必要です。
多くの子供にとって牛乳やヨーグルトは
少しづつアトピーや喘息体質に傾けていくものなのです。
除去食療法の欠点は、
アレルゲンだけを問題にしてしまうこと。
「アレルゲン」=「アトピー・喘息の原因」、ではありません!
たとえば、火で熱せられた鉄板に指をくっつければ、「熱い!」と指を離します。
これがアレルゲン除去なわけです。
指を離さなければやけどがひどくなりますので、指を離すのは当然です。
ただ、問題は鉄板を熱くしている火のほうに本当の原因がある
ということです。
指を離すことは必要ですが、それだけではいつまでたっても
これが食べれない、あれが食べれない、が続き
ちょっとしたストレスでアトピー・ぜんそくが悪化します。
そして、やけどを冷やす目的のステロイド剤が
火の勢いををさらに強めてしまうことも知っておかなければいけません。
必要なことは、アトピー・ぜん息の原因である火を消すことです。
原因をきちんと知っておくことの大切さはここにあります。
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