砂糖 と アトピー・ぜんそく・花粉症

 砂糖の過剰 は、アトピーの 原因

清涼飲料水、ジュース、お菓子、菓子パン、ケーキ、ケチャップからスーパーのお惣菜に至るまで
私たちは知らず知らずの間に大量の糖類を取っています。
ある調査では、小学生・高学年で1日に200gも砂糖を摂取している、とのことです。
(ちなみに、コーラ300ml缶で30gの砂糖が含まれています。)

この過剰な砂糖の摂取が、アトピーの原因となっています。

 ① 腸壁バリアを傷つける。 (⇒ 未消化のタンパク質が腸壁を通過してアレルゲン化する)
 ② 腸内細菌バランスを崩す。  (悪玉菌が繁殖する)
 ③ 副腎を疲弊させ、炎症を抑えられなくなる。
 ④ マグネシウムなど重要ミネラルを欠乏させ、アレルギー体質を悪化させる。
 ⑤ 起炎物質ヒスタミンの放出を増加させる。

これらが、「砂糖の過剰」 によって起こるのです。

簡単にご説明します。

 砂糖 と 腸壁バリアの弱体化

砂糖は腸内で膨張し、腸壁を傷つけ、腸壁の「バリア能力」 を低下させます。
未消化のタンパク質(ペプチド) が体内に侵入する状態をつくるのです。

また、カンジタ菌の問題があります。
常在菌として存在するカンジタ菌は、通常は乳酸菌など善玉菌の働きで抑え込まれていますが、
抗生物質の服用やストレスなどから腸内細菌バランスが崩れると繁殖力を増します。
そこにカンジタ菌の好物である砂糖が大量に入ってくればさらに増殖力が増大し、
カンジタ菌が腸壁を傷つけ、腸壁バリア機能が低下し、アレルギー体質となります。

 低血糖症とアトピー

アトピーの人の大半は 「低血糖症」 の傾向があると言われています。

砂糖を取ると膵臓から 「インシュリン」 というホルモンが分泌され、糖分を細胞に取り入れて血糖値を下げる働きをします。
そして、過剰な砂糖摂取が続くと膵臓の働きに狂いが生じ 「過剰な」 インシュリン分泌を始めるようになります。 これが血糖値が低下した状態の続く 「低血糖症」 です。

そして、「低血糖症」 状態は、副腎に 「コルチゾール」 というホルモンを出させて血糖値を上げること強いますので、今度は 副腎 に負荷がかかりすぎ、副腎が疲弊します。
そして、副腎の疲弊が、アトピーにつながるのです。

つまり
過剰な砂糖摂取 ⇒ インシュリンの過剰分泌 ⇒ 低血糖症 ⇒ 副腎疲弊 ⇒ アトピー
という流れが起るということです。

 (低血糖症はやがて、膵臓疲弊から「糖尿病」 につながります。)

 ビタミン・ミネラルを欠乏させ、アトピーの体質をつくる

砂糖は、ビタミン・ミネラル・食物繊維など含んでいない 「カロリーだけの物質」 です。

糖質の代謝には、ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸ビオチン、マグネシウム などが必要ですので
「カロリーだけの物質」=砂糖 が大量に体内に入ると、
他で使われるべきビタミン・ミネラルが消耗し、不足して行きます。

ビタミンB6、マグネシウム は、脂質の代謝に不可欠で、
この欠乏はアトピーを悪化させることに直結します。
                 (⇒「脂肪酸とアトピー」「ビタミン・ミネラル①」をご覧ください。)

また、砂糖は 「血液を酸性化」 させます。
そしてこの状態を中和するために、骨に含まれているカルシウムやマグネシウムを血中に溶かし出します。
マグネシウムは、骨の中に25g程度しかありませんので、
砂糖の大量摂取は、マグネシウムが欠乏した体をつくってしまい、
アトピー症状の悪化を決定づけてしまうのです。

砂糖を極力減らし、オリゴ糖に変えて、アトピーを治す



砂糖の過剰摂取は、アトピー性皮膚炎や喘息の原因となります。

また最近では、
「キレやすい子供」 「多動性の子供」 の原因として 「低血糖症」 が問題になり、
砂糖の過剰摂取に多くの専門家が警告を発しています。

子供の健全な体と脳の発達にとって、砂糖は阻害する役割をもち、
アトピーの子はもちろん、そうでない子もなるべく取らなほうがいいのです。
 (特に、清涼飲料水、ケーキ、クッキー、ジュース、菓子パン に注意してください。)

大人にとっても、腸内環境を悪化させ、副腎を弱らせ、マグネシウム欠乏体質をつくり
アトピー性皮膚炎・喘息・花粉症をもたらします。
 (低血糖症、糖尿病など生活習慣病にもつながります。)

砂糖や、砂糖が含まれている食品 (デンプンなどからつくられた調整糖 も同じです) は、
極力取らないことが必要です。

同じ糖質でも、「オリゴ糖」 は
腸内細菌バランスを健全化し、アレルギー体質の改善に効果を発揮しますので
砂糖を減らし、オリゴ糖に変えるようにすると
「アトピーを治す」 より大きな効果が期待できます。

アトピー、アレルギーの体質改善に、オリゴ糖が効果を上げます

オリゴ糖は、胃酸などに分解されず腸に直接届いて善玉菌の餌になり、腸内環境を改善します。
腸の環境改善は、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症などの体質改善に第一に必要なこと。
砂糖ではなく、料理などにオリゴ糖を使うことで、
(オリゴ糖は熱に強いので調理用にもばっちりです)
免疫バランスの改善、アトピー改善にお役立て下さい。


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