食事とアトピー・喘息・花粉症・鼻炎の原因

アトピー・喘息・花粉症・鼻炎の原因

脂肪・油のかたより、ミネラル不足

栄養不足 と アトピー・喘息・花粉症・鼻炎


私たちは1年間で1トンもの食材を食べています。

それが細胞をつくり、筋肉、骨、内臓、ホルモン、血液をつくり、エネルギーを発生させ、脳を働かせています。毎日毎日繰り返される食事・栄養素が、私たちの体質をつくって行くのです。

1960年代のアトピーや喘息が激増し始めた時代に
日本人の食事も大きく変わり始めました。

食の西洋化が進み、肉・牛乳など動物性食材の消費量が増え、一方で野菜や魚介類は減少。

料理も、味噌・塩・醤油を使った煮る・蒸す・焼くといったものから
油をふんだんに使った炒め物・揚げ物が増えました。

こうした食事の変化と、アトピー・喘息などの増加にはどのような関係があるのでしょうか?

脂質・油 と アトピー・喘息・鼻炎


まず、脂質・油 について考えてみたいと思います。

糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素に占める脂質の比率は、
カロリーベースでみると
日本人はずっと10%前後で推移してきました。

それが現在ではなんと30%近くが、脂質・油です!

日本人の食生活は高度成長期を境に激変したのです。

これが何をもたらしたでしょうか?

まず、肉の脂質の激増

これは、体内でアラキドン酸という成分に変わり、
さらにアトピーや喘息を悪化させるプロスタグランジンE2などに転換します。

そして調理用油
市販の油のほとんどがリノール酸系の油で、
これが体内でアトピーや喘息などを悪化させる生理活性物質となります。

また、油をほとんどとってこなかった日本人は、油の消化能力が低く
腸の環境を悪化させ、食物アレルギーの原因となっているのです。

ミネラル不足 と アトピー・喘息・鼻炎


アトピーや喘息の人の多くが
亜鉛などのミネラルが不足状態 にある、という共通項があります。

亜鉛は、細胞の新陳代謝・形成に深くかかわっているミネラル。

不足すると皮膚や粘膜の再生が滞ってしまいます。

水道水の塩素の影響で、肌や肺・鼻粘膜が荒らされ、
亜鉛などのミネラル不足で細胞再生が進まず、
そこに住環境の変化で増加したダニが付着し、アトピー・喘息などが発症する。

こうした悪いサイクルが形成されているのです。

また、亜鉛やマグネシウムの不足は、
 ・代謝がうまくできない体質をもたらし、
 ・炎症を鎮めるステロイドホルモンを不足させたり、
 ・免疫バランスを悪化させたりします。

ミネラル不足は、野菜などをきちんと食べていない、という食事のかたよりと、
農薬・化学肥料を大量に使った農法によって、土中のバクテリアがいなくなったことで
ミネラルの含有量自体が、野菜から減っていることも重要です。
 (ほうれん草の鉄分含有量は、70年前のほうれん草に比べてで3分の1に減っています。)

さらに、水銀などの有害ミネラルが、体に必要なミネラルの働きを邪魔してしまうことが
これに輪をかけています。

食事によほど気をつけないとミネラル不足によるアレルギー体質に落ちいてしまう、
悲しいことですが、これが現状です。



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