ストレス と アレルギー性疾患

 ストレスはアトピーの原因


アトピー・喘息など原因は「ストレス」、という説があります。

このストレス原因論はどうでしょうか?

アトピーや喘息は1960年代の高度成長期に激増しています。

つまり、原因と言うからには、この激変に対応していなければ因果関係が成立しません。

高度成長期以降、たしかに社会生活におけるストレスは増えたでしょう。

ただ、たとえば戦時中には生死を分けたストレスがかかっていたわけです。

この時期に、アトピーが増えている事実はありません。

つまり、ストレスは、一旦アトピーやぜん息になってしまった場合の悪化要因であっても
原因ではない、ということです。

もちろんストレスは、アレルギー性疾患の悪化要因ですから
ストレスを軽減する工夫や、規則正しい生活を心がけることは
体質改善を進める上で非常に重要です。

ストレスがかかると
ビタミンC、パントテン酸、マグネシウムなどのビタミン・ミネラルが消耗します。

アトピーや・喘息などのひとは、それでなくてもこれらのビタミン・ミネラルが消耗して不足傾向です。

そこにストレスがかかることによって決定的に不足し
アレルギー性疾患の諸症状を抑えるホルモン産生が出来なくなります。

このようなメカニズムでストレスが悪化要因となるわけですが、
ストレスそのものがアトピーや喘息をつくる原因ということではないのです。

 ストレスと上手に付き合う


ストレスは
アトピー・喘息・花粉症・鼻炎の原因ではありませんが、悪化させる要因です。

仕事でストレスが続いたときや、受験勉強を必死でしているときなど
アトピーや喘息の症状が悪化することは 多くの方が経験していると思います。

私たちの体はストレスがかかると 副腎 からステロイドホルモンを分泌して
緊張に立ち向かう集中した状態を作ります。

ですから、副腎という器官はとても大切で
ステロイドホルモン( 副腎皮質 ホルモン )が体を守っているわけです。

けれどもアトピーや喘息の人の場合
過剰な免疫反応がしょっちゅう起っているわけですから、
これに対処するために 副腎皮質 ホルモン が絶えず出動を強いられています。

そこにストレス対処のためのホルモン出動が加わるわけですから
副腎 は 疲れきってしまいます。

もうダメ!!
ということになり、ホルモンが出せなくなり
免疫の過剰反応を止められなくなります。

★ビタミン・ミネラルの消耗
★副腎 が 疲れきってしまうこと

ストレスが続くと、この2つが起り
症状が悪化してしまいます。

でも、ストレスをなくせ! と言われても出来るわけではありません。

大切なことは、ストレスをうまく逃がしてやること。
緊張状態を1日の中できってあげる時間をつくることです。

そのための色々な工夫を紹介しますので参考にしてみてくださいね。

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