自律神経 と アトピー・喘息・花粉症②
(⇒前ページ「自律神経とアトピー」からの続き)
アトピー・喘息・花粉症の原因 「自律神経のかたより」 を治すために
自律神経のかたよりによって、免疫の過剰反応が起こる状態がつくられます。
ではどうしたらいいでしょうか?
まずご自身が(またはお子さんが)、「交感神経過剰型」か「副交感神経過剰型」か
見極める必要があります。
血液検査をして、顆粒球 (とくに好酸球) が過剰なら 「交感神経過剰型」、
リンパ球過剰なら 「副交感神経過剰型」、とすぐわかりますが、
血液検査をしなくても、普段の生活を見返せば大体わかると思います。
基本的には、
アトピーの大半は、「副交感神経過剰型」 (リンパ球過剰) です。
(子供の場合は特にそうです。)
交感神経過剰型の場合

なるべくリラッスすることです。
と言っても、仕事に追われていたり、受験をひかえていたりすると、なかなか難しいかもしれません。
そんな時は、
- 寝る前に必ず 「風呂に入る」 ようにして下さい。
リラックス効果と、体温を上げることによる「免疫力向上」効果があります。
(シャワーでなく、38~39度の少しぬるめのお湯につかってください)
ぬるめのお湯にすることで副交感神経が優位になり、眠りも深くなります。
また、体の芯をゆっくり温めることで、睡眠中の回復力もアップします。
- 抗ストレス効果のある 「ビタミンC」 を多めに取ってください。
(ビタミン剤でもOKです。1000~2000mgは採ってください。
ビタミンCは採りすぎても尿として出ていきます。)
- 「抗ストレスのミネラル」 と言われる 「マグネシウム」 を取ってください。
ひじき、納豆、昆布、いわし、アーモンド、緑茶 などに多く含まれています。
- 交感神経を鎮める 「タウリン」 も効果があります。
タウリンは、気道の収縮を抑える働きをするため、気管支喘息の抑制にも有効です。
ホタテ貝、たこ(まだこ)、するめいか、いわし(特に血合い部分)などに多く含まれています。
(⇒詳しくは「タウリン」のページをご覧ください。)
- 入眠効果、リラックス効果のある 「セロトニン」 は、
トリプトファン というアミノ酸、ビタミンB6、ナイアシン などによてっつくられます。
トリプトファン は、高野豆腐、湯葉、かつお節、大豆に多く含まれ
ビタミンB6は、かつお、さば、マグロ、たら、バナナ、アボガドに多く含まれます。
ビタミンをしっかり取りましょう。
- 胃薬、便秘薬、頭痛薬など薬の安易な常用は避けてください。
薬は交感神経を刺激し続けます。
(眠りも浅くなり、かゆみも強く感じるようになってしまいます。)
- 寝る前に、指の爪の生え際あたり(ツボ)を押して下さい。
(副交感神経が刺激されて、寝やすくなります。)
副交感神経過剰型の場合

- 生活にメリハリをつけて、日中にすこし強めの運動を取り入れると効果があります。
(多少体に負荷がかかるくらいの運動がいいと思います。 血行が良くなり、低体温が緩和されます。)
- お子さんの場合は、外で遊ばせて下さい。
外で汗をかいて遊ぶことで、血行が良くなり、低体温が緩和され、体が強くなります。
(子供は、紫外線のストレスを受けたり、雑菌に触れたりしながら
健全な免疫力を獲得していきます。)
- 炭酸飲料は飲まないようにしてください。
(副交感神経を刺激します)
- 農薬、食品添加物、環境ホルモンも副交感神経を刺激しますので
できるだけ避けるようにしてください。
- お母さんが子育てで悩みを抱えて、日中の活力が落ちてしまうと
お母さんが副交感神経の優位状態になり、お子さんに同じ影響を与えてしまいます。
前向きで、明るい気持ちを持つことは、とても重要です。
何か目標を持ってチャレンジしたり、時間を見つけて体を動かしたり、
いろいろ試してみてください。
*では、根本的にアトピー体質を治して行くための方法を
次ページ以降でご紹介して行きます。