脂肪酸 と 酵素の働き と アトピー
アトピーの人は、脂肪が代謝されていない!
前ページ(「脂肪酸とアトピー」)で、
オメガ3とオメガ6の脂肪酸が代謝されてつくられる局所ホルモン 「プロスタグランジン」 が、
アトピー性皮膚炎や喘息などの原因であることをご説明しました。
つまり、アトピーを治す基本は、
『 オメガ3 (αリノレン酸、EPA) を増やし、 オメガ6(リノール酸)を減らす 』
ということになります。
基本はそうなのですが、
実際には、ここに大きな問題が横たわっています。
多くの臨床結果をみると、アトピー患者の血漿や白血球などの脂肪酸において
γ(ガンマ)リノレン酸、ジモホγリノレン酸、オクタデカテトラエン酸、EPA などが不足し、
リノール酸が過剰になっているケースが多くみられるのです。
どういうことかと言うと
「摂取されたリノール酸やαリノレン酸が、代謝されず、そのまま残っている」
ということです。
下の図を見てください。
アトピーの人の多くの場合、
γリノレン酸やオクタデカテトラエン酸が不足し、リノール酸がそのまま過剰になっています。
αリノレン酸、リノール酸 から下の代謝が行われていない のです。
これが何をもたらすかと言うと
血圧や体温調節、筋肉収縮・弛緩、免疫促進・抑制 などの体内調節を行う
「プロスタグランジン」 や 「ロイコトリエン」 などが不足する、ということです。
つまり、
脂肪酸が正常に代謝されていないことで、局所ホルモンがアンバランスになり、
アトピー性皮膚炎や喘息を引き起こす原因になっている、ということです。
たとえばこの場合、肉(アラキドン酸)を減らし、魚(EPA)を増やせば
アラキドン酸とEPAから下の代謝はできるので、一定のバランスは取れるのですが、
脂肪酸の代謝力全体が不足している状態のままですので、
何かのはずみですぐアトピーが再発してしまいます。
また、γリノレン酸からの流れで 「プロスタグランジン1系列」 がつくられ
体内の働き全体の調節や、炎症抑制 など行っているのですが
その機能が作動しない状態のまま、ということになってしまいます。
(体の活力が低下した状態のままです。細胞膜も弱くなります。)
なにがあってもビクともしない健康体で
アトピーを克服するには、
脂肪酸の代謝力不足、を解決しなければなりません。
ではどうすればいいのでしょうか?
(次のページをご覧ください。)
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