過酸化脂質 と アレルギー体質の原因

過酸化脂質とアトピー・喘息・花粉症・鼻炎

 活性酸素 の 酸化力


過酸化脂質 って聞きなれないかもしれません。

でも、活性酸素 については、
ガンの原因、老化の原因 
などが指摘され、その怖さも多くの人が知っていると思います。

活性酸素は、
細胞膜や、細胞のDNA などを破壊してしまう強い力を持っています。

つまり、近寄った相手を 「酸化」 してしまうわけです。

酸化 とは、相手の電子を奪うことで自分が安定しようとする働きで
逆に、酸化させられた側は、もとの安定した状態が壊されるわけです。

リンゴの皮をむいてちょっと置いておくと変色して黒ずんでしまうのは、
空気中の酸素によって 酸化されたからなんですね。

 活性酸素 と 過酸化脂質 


この活性酸素が
大気の汚染、残留農薬、ダイオキシン、オゾン層の破壊による紫外線・・・
など有害な環境変化によって、私たちの体内で増えています。

そして、体内で活性酸素よりさらに強力な酸化力を持つ 「フリーラジカル」 に転化します。
(フリーラジカルには、スーパーオキシド、ヒドロキシルラジカルなどがあります。)

フリーラジカルは、細胞膜を形成する油分を、酸化して、破壊していきます。

この時、

細胞膜の油分と反応して生まれるのが 過酸化脂質 です。

過酸化脂質は、油の中のフリーラジカルで
細胞膜を連鎖的に、次々に酸化して壊してしまいます。

こうなると細胞は正常な機能を果たせなくなり、
異常細胞となるか、細胞が死滅することになります。

 活性酸素・過酸化脂質 の 発生原因 


では、活性酸素・過酸化脂質 の 発生原因はなんでしょうか?

まずあげられのが、

紫外線
オゾン層の破壊によって紫外線量が増えていて、皮膚で活性酸素発生される悪条件が増しています。

皮膚の真皮という部分は、コラーゲンというタンパク繊維が並び、その隙間をヒアルロン酸が埋めています。

ヒアルロン酸は、肌の保水力を保つ大切な成分ですが
活性酸素・過酸化脂質の酸化力で破壊され、肌をカサカサの状態にします。

細胞膜も、細胞間の結合力も弱まって、ダニなどの異物が侵入しやすくなり
肌でのアレルギー反応が起ります。
これがアトピー性皮膚炎の原因になります。

自動車の排気ガス
自動車の排気ガスは、一酸化窒素、亜硫酸ガスなどを含み、体内で 活性酸素を発生させます。
呼吸によって吸い込むことで
気管支の粘膜細胞を破壊して、ぜん息を、
鼻粘膜を破壊して、花粉症・アレルギー性鼻炎を発症させる原因となります。

残留農薬
農薬は、活性酸素の力で害虫・雑草を死滅させるものです。
それを私たちが取り込めば、当然、体内で活性酸素が発生します。

そのほか、
ダイオキシン
タバコの煙
工場のばい煙
アスピリンなどの鎮痛解熱剤
など、活性酸素・過酸化脂質を体内発生させる有害物はたくさん存在します。

 ビタミンC、E、A、B2、そして野菜を!! 


こうした活性酸素・過酸化脂質の害を取り除く
「掃除屋」(スカベンジャーと呼ばれています) の働きをするのが
SOD、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素です。

ビタミンB2 は、この抗酸化酵素を活性化させます。
 過酸化脂質を除去し、分解するのに欠かせない役割を持っています。

また、
ビタミンC
ビタミンE
ビタミンA (βカロチン

は、細胞内、細胞膜で、
活性酸を除去する抗酸化の働きを行います。

ぜひ、たくさん取るようにしましょう。
(ビタミンC は、サプリメントでOK ですが、
 ビタミンE、βカロチン などの脂溶性ビタミンは分子構造が複雑で
 人工的に合成したものでは効果が十分でありません。
 食事から摂取できるようにしていきましょう。)

1日の必要量は

  • ビタミンC ・・・ 1000~2000mg
  • ビタミンE ・・・ 100~300mg
  • βカロチン ・・・ 6mg

です。(一般に言われる推奨量より、数倍多く取る必要があります。)

そして、

しょうが   ★にんにく   ★キャベツ   ★大豆
にんじん   ★たまねぎ   ★セロリ   
★緑茶(特に、べにふうき茶)   ★トマト

などは、抗酸化力を発揮する栄養素が豊富ですので
ぜひ、たくさん食べるようにしてください。

(ただし、トマト、セロリ は、仮性アレルゲンといって、アレルギー様の症状が出ることがあります。この場合は、控えてください。)



様々な要因で発生する活性酸素・過酸化脂質が

アトピー・喘息・花粉症・鼻炎の原因になっています。

抗酸化ビタミンや栄養素をたくさんとりましょう。



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