タウリン
ぜんそく・アトピーなどの改善効果のあるアミノ酸、タウリン
肝臓の働きを良くする、悪玉コレステロールを減らす、
などの効果で知られる タウリン は、アミノ酸の1種。
タンパク質には含まれておらず、体内で合成することもできませんから
食事から取る以外にはありません。
この タウリン、
アトピー・ぜんそく・花粉症・鼻炎などのアレルギー性疾患の体質改善にも
大切な栄養素です。
まず、気道の収縮を抑制して 気管支喘息に効果があります。
また、腸のぜん動運動を促進して、便秘を解消し、悪玉菌の増殖を抑えて、腸内環境を整えます。
腸内環境の改善は、アレルギー性疾患の体質改善の“キモ” ですから、
タウリンはこの面でも大きな働きをします。
肝機能を強化して、体質を改善する
タウリンは、肝臓の胆汁酸の分泌を促進したり、肝細胞を再生して機能を強化したりして
肝臓の働きを強めてくれます。
肝臓は、
- 腸から入ってきた栄養素を原料に、体に必要な物質を合成する
- 体に不要・有害な物質を排除する
という大切な場所です。
たとえばアレルギー性疾患を抑えるホルモン物質をつくるために欠かせない 酵素 も
肝臓の働きがなければ生み出せません。
また、私たちの体に入り込んでくる有害な化学物質が
免疫システムを狂わし、過剰になってアトピーや喘息の原因となっているわけですが
この有害な異物を 解毒 し、排泄する、大切な働きをしているのも肝臓、というわけです。
ですから、アルコールの飲みすぎなどで肝臓が弱ってしまうと
アレルギー体質は治りにくくなります。
肝臓の機能を強化して、弱った時には再生の働きをする タウリン は
アトピー・喘息・花粉症・鼻炎を治していくときに
ぜひ、気をつけて取って行きたい栄養の一つなのです。
自律神経を整え、集中力にも効果
タウリンは、交感神経の過剰状態を抑える働きもあります。
ストレスは、アレルギー性疾患の大敵ですし、
自律神経がかたよってしまうことが アトピーの原因となります。
タウリンはこの状態を緩和してくれます。
ほかにも、脳の情報伝達物質に働きかけ、集中力をつくる、
胆汁酸の分泌によってコレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐ、などの効果があります。
牡蠣(かき)、さざえ、ホタテ など魚介類に豊富
タウリンを多く含む食材は、
さざえ、牡蠣(かき)、トコブシ、ホタテ、タコ、ヤリイカ、あさり、まぐろ、さば などです。
肉にはほとんど含まれませんので、魚貝類をきちんと食べることが大切です。
まぐろ、サバなどの青魚の場合は血合い部分に多く含まれます。
タウリンは、水溶性でので
煮物などにしたときは、汁までしっかり飲む ことが重要です。
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