ビオチン
アトピー・ぜん息・花粉症などの改質改善に有効な、ビオチン
ビオチンは、皮膚病を予防することから発見されたビタミンで、
「ビタミンH」とも呼ばれ、最近ではその働きからビタミンB群に分類されています。
ビオチンは、
ヒスタミン という物質を体外に排出する働きをすることから
「アレルギー性疾患の改善に必要なビタミン」 として有名です。
*ヒスタミンは、体内に侵入した「異物」 と、「IgE抗体」、「肥満細胞」 が結合したとき放出される、
アトピー性皮膚炎・ぜんそく・花粉症などの症状をもたらす起炎物質です。
(⇒詳しくは「免疫とアレルギー」のページをご覧ください。)
脂質の代謝で、アレルギー性疾患を抑える
ビオチンは、ビタミンC、B群、亜鉛、マグネシウムなどとともに脂質の代謝をすすめ、
アレルギー性疾患を症状を抑える「プロスタグランジンE3」の産生に不可欠です。
(特に、EPAを代謝する際に活躍します。)
つまり、体内ホルモンのバランスを回復し、
アトピー・ぜんそく・花粉症などの体質改善に重要な働きをするのです。
アレルギー性疾患の方は、ビオチンが不足している方が多いですので
ぜひ気をつけて取るようにしてください。
【 注意点 】
ビオチンは、他のビタミン・ミネラルと協力して働きますので
ビオチンだけを単独でサプリメントなどで取っても
他のビタミン・ミネラルが不足している場合は、効果は半減します。
ビオチンをきちんと取ること、
同時に、ビタミンC、B6、ナイアシン、亜鉛、マグネシウムもきちんと取ることが必要です。
卵の白身にご注意ください
卵の白味には、アビジンというタンパク質が含まれていて
ビオチンの吸収を阻害します。
熱を加えるとこの阻害作用はなくなりますので
卵を食べるときは、白味を半熟以上に熱してから食べてください。
抗生物質をよく取る人は不足します
ビオチンは腸内細菌からも産出され、私たちの体の中から供給してくれていますが
抗生物質を長期間服用している場合、腸内の細菌バランスが崩れ
ビオチンが不足しがちになります。
食事やサプリメントできっちり取ることが必要です。
《 ビオチン 》
分類 | 水溶性ビタミン (ビタミンH) |
---|---|
アトピーとの関係 | ★ヒスタミンの対外排出 ★アレルギー性疾患を抑制する局所ホルモンの代謝 |
機能 | ・ タンパク質、脂質、糖質の代謝 ・ アレルギー性疾患の症状緩和 ・ 脂漏性皮膚炎・白髪の改善 (皮膚・髪を健康に保つ |
不足すると? | ★アトピーなどアレルギー性疾患の症状の悪化 ・脂漏性皮膚炎 ・白髪化 |
不足要因 | ・ 抗生物質の長期服用 |
こんな人に オススメ | ・ アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などの人 ・ 皮膚や髪の毛を若々しくしたい方 |
多く含まれる食材 | いわし、レバー、ピーナッツ、たまねぎ など |
過剰症 | 特になし |
1日の摂取基準 | 成人:45μg、小児:40μg |
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