アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎と花粉症
発作性のくりかえされる「くしゃみ」、「鼻水」、「鼻づまり」 の3大症状を特徴とする鼻炎。
このうち抗原(アレルギー反応を起こす原因物質)が特定されるものを アレルギー性鼻炎 といいます。
アレルギー性鼻炎には、
- 通年性
- 季節性
があり、季節性を通常「花粉症」といい、
通年性を「アレルギー性鼻炎」と言っています。
アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎の原因は、抗原(アレルゲン)によって引き起こされる
鼻粘膜のアレルギー反応です。
抗原には、
- 吸入性 …呼吸によって鼻粘膜に付着するもの
- 血行性 …食べ物などから血液を通して入ってくるもの
の2つがあります。
アレルギー性鼻炎の場合、抗原となるものの大部分は吸入性です。
★呼吸によって抗原物質が鼻粘膜に付着。
→ 鼻粘膜に分布している抗体と結合してアレルギー反応を起こす。
→ ヒスタミン、ロイコトリエン などが放出される。
→ 鼻粘膜の血管が広がり、鼻水・鼻づまり、
呼吸反射として くしゃみ が起ります。
直接的な原因は上記のような流れですが
間接的原因としては、
栄養バランスの崩れ、ホルモンバランスの悪化、自律神経の乱れ など
体のバランス悪化が大きく作用しています。
アレルギー性鼻炎とダニ
アレルギー性鼻炎の抗原となるのは、多くの場合
ダニ、ダニの死骸、ダニのふん です。
これらがハウスダストの中で繁殖し、空気中を浮遊しています。
これを鼻から吸い込むことでアレルギー性鼻炎が発症します。
抗体は、自分の体と違うタンパク質が入ってきたときに
異物を排除する反応としてつくられます。
いったんダニやダニのフンなどに抗体ができてしまうと
それが入ってくる度に抗原抗体反応が起り
鼻水・くしゃみなどが起るわけです。
アレルギー性鼻炎を改善する対策は2つです。
★ダニを部屋から減らし、吸入してしまう量を減らすこと。
★アレルギー反応が起きやすい体質を改善すること。
アレルギー反応が起きやすい体質とは、
免疫バランスが Th2 に傾いていること。
これは、
- 腸の悪玉菌を減らす、
- 栄養バランスや生活リズムから自律神経・ホルモンが乱れた状態を改善する
などで体質改善を図り、免疫バランスを正常化することが大切です。