ビタミンA 

皮膚や肺粘膜を強化する ビタミンA

ビタミンA は、
肺、口腔、臓器などの粘膜や皮膚の上皮細胞を形成し、働きを強化します。

これらは、外から侵入する細菌、有害物質のバリア機能を果たしていますので
ビタミンA不足すると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなり、
気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎の症状が悪化したりします。

アトピー・喘息・花粉症・鼻炎の方は、ビタミンAが不足していないか
食事をチェックしてみてくださいね。

活性酸素を除去して、炎症抑制効果のあるビタミンA

ビタミンAは、ビタミンC、ビタミンEとともに 
活性酸素を除去する 「スカベンジャー(掃除屋)」ビタミン

活性酸素は、細胞を形成している脂質を 過酸化脂質に変え、
皮膚・気管支・鼻粘膜などの炎症の原因となります。

過酸化脂質は、アレルギー性疾患の原因の一つなのです。

過酸化脂質を分解して無害化するビタミンAは、
アトピー、ぜん息、アレルギー性鼻炎、花粉症などの体質改善のために非常に重要です。

ビタミンE、ビタミンC とともにたくさん取るようにしましょう!)

 *ビタミンA (βカロチン) の抗酸化作用が、
  ガンの発生を防ぐという研究結果があり、期待されています。 

 *目の網膜にあり、光を感受するロドプシンという物質の形成に不可欠なのがビタミンA
  ビタミンAが不足すると、夜盲症(暗がりでものが見えなくなる病気)になります。

植物性の β-カロチン を取りましょう

ビタミンAには、
レバーなど動物性食品に含まれる レチノール
緑黄色野菜に含まれる β-カロチン(ベータカロチン) があります。

レチノールは、肝臓に蓄積されますので、過剰症があります

過剰にに取ると、頭痛、吐き気、疲労感、脂肪肝、脳圧亢進症の原因となります。
また、妊娠初期に過剰にレチノールを取ると、胎児に奇形を生み出す危険があると言われています。
 (また、レバーは、アラキドン酸というアトピー・ぜんそくの原因となる脂肪を含みますから
  なるべくたくさん食べないように注意してください。)

一方、 β-カロチン は、体内で必要なだけビタミンA に変換されますので
過剰症の心配はありません

ビタミンA は、にんじんなど野菜から β-カロチンとして取るようにしてくださいね。


ビタミンA の上手な取り方

ビタミンA は、緑黄色野菜から、β-カロチンで取るようにしましょう。

β-カロチン が多い野菜は、
にんじん
★にら
★パセリ
★ほうれん草
シソの葉 
    などです。

ただ、腸での吸収率は30%程度と低く、脂容性のため、
油と一緒に取ると吸収されやすくなります。
にんじん、ほうれん草を油でいためると、摂取しやすい)

とはいっても、油はアトピー・喘息などの原因となる注意すべきものですから、
      ( ⇒「油を変える」をご覧ください)
炒める場合はオリーブオイルを少量使う、
できれば「シソ油」で自家製ドレッシングをつくって一緒に食べる
など工夫して料理してください。

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