パントテン酸
アトピー・ぜん息などに大切な、パントテン酸
副腎の働きを支え、副腎皮質 ホルモンの生成を促すのが、
パントテン酸 です。
副腎皮質 ホルモンは、免疫の過剰や炎症を抑える働きをします。
「ストレスが続いてアトピーが悪化する」、というのは私たちがよく経験することでもあります。
私たちの体は、ストレスがかかると副腎皮質ホルモンを分泌して、
血糖値を上げ、エネルギーをつくってストレスに対抗します。
そして、ストレスが続くと、 副腎を疲弊させ、
副腎皮質 ホルモン不足になり、
アトピー・喘息につながるのです。
(⇒「ストレスとアトピー」をご覧下さい。)
ですからアトピー・ぜん息・花粉症・鼻炎の人にとって、パントテン酸は非常に重要です。
脱ステロイド時には、特に必要
ステロイド剤を長期間使っていると、副腎皮質から自然のホルモン分泌をする必要がなくなり
副腎が退化してしまいます。
この状態で、脱ステロイド を一気に行うと
炎症などのアトピーの諸症状を抑えるためのホルモンが欠乏しているわけですから
つよいリバウンド症状が現れます。
パントテン酸は、脱ステロイド時のリバウンドを緩和し、副腎の力を取り戻す働きをします。
また、抗生物質の服用時の「毒性」 を緩和・解毒したり、
腸内の細菌バランスを整る、など
アトピー体質 の 改善にも効果があります。
アルコール、コーヒー、抗生物質をよく取る人は不足します
以下のような方は、不足しがちですので多めに取るようにしてください。
《 バントテン酸 が不足しがちな人 》 ・アルコールを良く飲む人 ・コーヒーを良く飲む人 ・抗生物質 を常用している人 ・妊婦のかた、授乳中のかた など
疲れやすい、昼間から眠くなる、怒りっぽい、胃腸の調子が良くない、関節が痛い、
などのかたは、パントテン酸が不足してるかもしれません。
ぜひ、食事からしっかり取ってくださいね。 (サプリメントでもOKです。)
《 パントテン酸 》
分類 | 水溶性ビタミン (ビタミンB5) |
---|---|
アトピーとの関係 | ★副腎皮質ホルモンの生成促進 ★副腎の機能強化 ・ 腸内細菌バランスを整える ・ 解毒作用 |
機能 | ・ タンパク質、脂質、糖質の代謝 ・ 副腎皮質ホルモン産生促進 ・ 免疫抗体の産生 ・ 血中コレステロール値を下げる ・ 善玉コレステロールを増やす |
不足すると? | ★アトピーなどアレルギー性疾患の症状の悪化 ★副腎障害 ・不眠症 ・無気力 ・食欲不振 ・胃腸の機能低下 |
不足要因 | ・ 抗生物質の長期服用 ・ アルコール、コーヒーの飲みすぎ |
こんな人に オススメ | ・ アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などの人 ・ ストレスの多い人 ・風邪をひきやすい人 ・脱毛が気になる人 ・ 妊婦、授乳婦 ・抗生物質を飲んでいる人 |
多く含まれる 食材 | 納豆、にじます、子持ちカレイ、キャビア、フォアグラ、うなぎ モロヘイヤ、サケ、いくら、マカジキ など |
過剰症 | 特になし |
関連ページ
★ビタミンB6
★脂肪酸とアトピー
★ビタミン・ミネラル①
★ビタミン・ミネラル②
★夜食と睡眠不足と、アトピー・喘息・花粉症・鼻炎
★ストレス と ビタミンC と アトピー・喘息
★カルシウム不足とアトピー