アトピー体質改善に不可欠な、ビタミン・ミネラル ②

大切なビタミン、アトピー性皮膚炎と食事療法


 ビタミンC、B6、亜鉛、マグネシウムが不足すると
 脂肪が代謝できなくなり、アトピー体質 になります。

   ビタミンやミネラルが不足した状態のまま 「アレルギー性疾患が治る」 ことはあり得ません。

このページではさらに、
アトピー性皮膚炎・喘息・花粉症を治すために必要なビタミン・ミネラルをご紹介します。


 アトピー改善に必要な 「ビタミン」


 ビタミンB2 

副腎の働きを助けるのがビタミンB2です。

副腎が疲弊するのを防ぎ
不足すると皮膚炎を抑制する力がなくなります。
(ステロイド剤の長期使用はビタミンB2を欠乏させます。)

また、ビタミンB2が不足すると、
ビタミンB6 や ナイアシン(ニコチン酸) の不足を招きますので、
ビタミンB2は、アトピー体質改善に不可欠なビタミンです。

 多く含まれる食材は、
 ★ うなぎ、カレイ、サンマ、納豆、緑黄色野菜、ナッツ類 です。
  (納豆1パック50gで、1日の必要量の1/3が摂取できます。)

水溶性ビタミンですので、過剰に取っても体外に排泄されます。
( まれに過剰摂取でかゆみやしびれを起こすこともあります。上限値は300mg/日 です。)

 ナイアシン (ニコチン酸) 

ナイアシン (ニコチン酸) は、
アトピー性皮膚炎や喘息・花粉症を抑制する 「EPA」 「プロスタグランジンE1、E3」 を
体内でつくるために不可欠のビタミンです。   (下図をご参照ください。)

また、副腎皮質ホルモンの合成を助ける働きをするなど、
アトピー改善に不可欠のビタミンです。

糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠のビタミンで
皮膚を正常に保ち、脳神経の働きを助けるはたらきもあります。

 多く含まれる食材は、
 ★ かつお節、たらこ、かつお、まぐろ、きのこ類、インスタントコーヒーです。
  (かつお節、豆腐、大豆などのタンパク質「トリプトファン」からも体内合成されます。)

( 上限値は、1~2歳10mg、3~5歳15mg、6~11歳20mg、12歳以上30mg です。)

 パントテン酸 

副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン) の生成を促進し、
アトピー性皮膚炎や喘息の症状を緩和します。

アトピー改善に不可欠のビタミンで、

脱ステロイドの際のリバウンド緩和にも必須のビタミンが、パントテン酸です。

抗ストレスのビタミン」 とも言われていて、ストレス社会の現代に必要なビタミンでもあります。

アルコールやコーヒーを多く飲む人、
抗生物質を服用している人は、不足していきますので
ぜひ、しっかり取ってください。

 多く含まれる食品は、
 ★ 納豆 (特に、ひき割り納豆)、にじます、いくら、キャビア、
   モロヘイヤ、子持ちカレイ、たらこ など。
(過剰症はありませんので、多く取っても大丈夫です。)


 ビオチン 

「皮膚と髪を守るビタミン」 として有名です。
アトピー性皮膚炎の緩和にも有効です。

卵の白身に含まれている「アビジン」というタンパク質が、ビオチンの吸収を阻害しますので
卵を食べるときは、半熟以上に熱してから食べるようにしてください。

 多く含まれる食品は
 ★ たまねぎ、いわし、大豆 などです。 
(野菜、豆類に広く含まれています。)


 ビタミンA (ベータカロチン) 

皮膚や粘膜の上皮細胞の形成にかかわるビタミンです。
ビタミンA(βカロチン)が不足すると皮膚や気管支から病原菌が体内に侵入しやすくなります。

動物性のビタミンAの化学名をレチノール、植物性をβカロチンと言い、
脂溶性のため、レチノールに上限値があります。 (過剰摂取は中毒症を起こします。)
(上限値は、1~11歳 1200mg、12歳以上 1500mg)

 多く含まれる食材は、
 ★ あゆ、ウナギ、干しのり、しそ、にんじん
   パセリ、ほうれん草 などです。


 必要なビタミン・ミネラルをしっかり取って、アトピーを治しましょう!



アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症の改善には、ビタミン・ミネラルをきちんと取ることが必要です。

特に、ビタミンCビタミンB6ビタミンB2ナイアシンパントテン酸ビオチン
   亜鉛マグネシウム は、必須です。

   ( ビタミンC、B6、亜鉛、マグネシウム については、前ページをご覧ください。)


  脂肪酸の代謝とビタミン・ミネラル、アトピーの関係

必要なビタミン・ミネラルをきちんと取って

アトピーを治しましょう!

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