食事 と アトピー・喘息・花粉症・鼻炎の原因

 腸内環境を良くする食生活へ


アトピー・喘息などの原因を考えるとき
特に重要なのが 腸の環境 状態です。

野菜や海藻類など、食物繊維が豊富な食材が減り
動物性タンパク質が一方で増えています。

動物性のタンパク質は消化が悪く、腸に長くとどまり
悪玉菌がここから有害物質を放出します。

これがビフィズス菌などの善玉菌を減少させていく要因になっています。

これまであまり分かっていなかった腸の細菌・善玉菌の役割
近年の研究で解明が進み、
アトピー・喘息などと密接な関係にあることが分かってきています。

★免疫システムを正常に保つ (Th1/Th2バランス)
★ステロイドホルモンの産生を助ける
パントテン酸などビタミンビタミンB群を産生する
★ホルモンバランスを正常に保つ
★酵素(こうそ)を産生し、代謝を助ける
★タンパク・糖質の消化を助ける
★カルシウムなどミネラルの吸収を助ける
★血糖値を正常に保つ
★活性酸素を除去する
★脂質の代謝を助ける
★血液をサラサラにする
★有害物質の分解・排泄を促進する
★便秘を解消する

これらはみな、乳酸菌など腸の善玉菌の働きです。

つまり、腸内環境が悪化すること=アレルギー体質に陥ること
といっても大げさではないのです。

食事で気をつけることの第一は
腸の環境を良くする食事をすることです。

  • オリゴ糖
  • 食物繊維
  • 納豆・豆腐
  • 漬物など発酵食品

これらは腸の善玉菌を増やす高い効果を持ちますので
ぜひ積極的に食べるようにしましょう。


 代謝力をアップする食事へ



アトピーや喘息などの方に共通して見られる傾向として
γリノレン酸 という脂肪酸が体内に不足していることがあげられます。

これは、脂肪が体内できちんと代謝されていないことを表しています。

代謝 とは、取り入れた栄養素を分解・再生して
必要な形で利用する非常に大切な働き。

たとえばタンパク質は22種類あるアミノ酸に分解して
それぞれに必要な形に再合成します。

皮膚細胞も、筋肉も、肺の粘膜細胞も、分解⇒再合成 という代謝を通じてつくられますので
代謝がきちんとされていない状態に陥ると体のバランスを失ってしまいます。

【代謝力が落ちると】
・皮膚、粘膜の再生が進まず
  アトピー、喘息、花粉症、鼻炎の原因となる
・ホルモンバランスを崩し
  アトピー、喘息、花粉症、鼻炎を悪化させる
・異物の侵入が容易になり
  免疫の過剰反応を引き起こす

など、代謝力の低下は、アレルギー性疾患の大きな原因となるのです。

このほかにも
・ガン、高血圧、糖尿病などの生活習慣病になりやすくなる
・エネルギーがなくなり、疲れやすくなる
・肥満や老化の原因になる

など、様々な影響が出ます。

代謝力を上げるには、
 酵素・ビタミン・ミネラルが必要です。

★ダイコンなど酵素が豊富な食材を食べる。
★ビタミン・ミネラルが豊富な食材を食べる。
★オリゴ糖、食物繊維で、腸の善玉菌を増やす。


日本食・和食がいいわけ


アレルギー科の専門医に診てもらうと
和食を中心とした食事改善を進められる事があると思います。

なぜ、和食・日本食がいいのか?

日本人の腸・消化のはたらきが、
  遺伝的に和食でもっとも能力を発揮するようにできていること。

腸の環境改善、代謝力アップにつながる栄養バランスが
  和食・日本食はとても優れていること。

の2点にあります。

かつて米国で、生活習慣病の蔓延が財政負担を増し、財政破綻につながりかねないとして
食事から健康をつくる研究が国家プロジェクトとしてすすめられました。

この研究結果としてまとめられたマクガバンレポートという膨大な報告書の結論が
伝統的な日本の食事が健康を維持する上でもっとも優れている、
というものだったのです。

【日本食の良い点】

  • 動物性タンパク質は魚中心。
  • 脂質・油が少ない。
  • ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。
  • 糖質は、穀類・芋類から摂取。
  • 野菜・海藻・きのこ類から、有用な栄養素を取っている。

こうした特徴が、アトピー・喘息・花粉症・アレルギー性鼻炎を治すうえでも
大きな効果を発揮するのです。

日々の食事に和食を増やし
アトピー・喘息・花粉症・鼻炎の体質を改善し、治しましょう!!

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