マーガリンアトピーの原因

アトピーを引き起こす、「トランス脂肪酸」

 

アトピーを引き起こす油(脂肪酸)には、
リノール酸のほかに、もうひとつ
「自然界にほとんど存在しない油(脂肪酸)」 の問題があります。

トランス脂肪酸」です。

なぜ、自然界にほとんど存在しないものがアトピーを引き起こすのでしょうか?

「トランス脂肪酸」 は、

化学溶剤を入れ、高温で加熱し、抽出するという
現在市販されているほとんどの油の抽出方法 「溶剤抽出法」 
で精製されたときつくられます。

さらに、その油を高温で調理するとき、また発生します。
(天ぷら、揚げ物、フライ、スナック菓子、冷凍食品など)

つまり、大量生産のために、化学溶剤でつくられた油は、
つくるときにも、調理するときも、
自然にない、特殊な分子構造を持つ油を生み出す、ということです。

「トランス脂肪酸」 は、体内でほとんど分解できず、蓄積されていきます。
そして血管内に入り、細胞膜を脆くしていきます。
毒物をかんたんに通してしまう状態がつくられるのです。

皮膚や気管支などの細胞膜も弱め、
細菌などに感染しやすくなり、皮膚炎を悪化させます。
 (排泄するために、大量のビタミン・ミネラルが消費され、
   しかも排泄しきれません。)

また、私たちの体の細胞から分泌されるプロスタグランジンE1、E3という
ホルモンのような働きをする生理活性物質が、アトピーを抑制する働きをするのですが、
「トランス脂肪酸」 は、この産生を阻害して、つくれなくしてしまいます。

トランス脂肪酸は、アトピーの原因物質の一つなのです。

トランス脂肪酸が、
気管支の粘膜細胞に入れば、喘息(ぜんそく)を、
皮膚細胞に入れば、アトピー性皮膚炎を起こします。

  • 植物油で、「トランス脂肪酸」 を多く含むのが、「リノール酸」 (オメガ6) の油です。
    しかも、調理時の熱でさらにトランス脂肪酸が増えます。
  • オリーブオイル(オメガ9) は、トランス脂肪酸が少なく、熱に強いため、調理時も増えません。
  • αリノレン酸の油には、トランス脂肪酸はほとんどありません。

リノール酸の油をやめるべき理由は、ここにもあるのです。

そして、このトランス脂肪酸を最も多く含有するのが、マーガリンです。

マーガリンには、リノール酸油の数倍のトランス脂肪酸が含まれています。



マーガリンは、最も悪い油



マーガリンは、「ヘキサン」 という化学溶剤で抽出し、
「トランス脂肪酸」が大量に含まれる油 に
「水素を」添加して固体化させて、さらに消化に悪い食べ物にした「もっとも悪い油」、です。

欧米諸国ではすでに、マーガリン毒物として扱われていて、
オランダ、ベルギー、ドイツなどでは、
トランス脂肪酸を含有するマーガリンの販売・製造が禁止されています。

日本にはこうした規制がありません。

そして、マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」含有率は、10%を超えるものがざらにあります。

マーガリンを食べ続ければ、アトピー・喘息になります。

マーガリンは植物性だから、バターよりも体にいい」 という神話は、
いったい誰がつくりだしたのでしょう?

欧米諸国ではマーガリンだけでなく、市販の油や生産工程の油にも
トランス脂肪酸含有量の表示義務や、含有量上限が定められています。
(デンマークのトランス脂肪酸上限値は、2%です。)

「トランス脂肪酸」は、アトピー性皮膚炎や喘息だけでなく、様々な健康被害をもたらしていることが
最近の研究で明らかになっています。

《トランス脂肪酸がもたらす影響》
・アトピー性皮膚炎 ・ぜんそく ・善玉コレステロールを減らす ・認知症
・がん ・心臓病 ・高血圧 ・胎児や乳児の発達障害 ・悪性リンパ腫 など


フライドポテトやスナック菓子にも、トランス脂肪酸が!



マーガリンよりも「トランス脂肪酸」を多くふくむ油に「ショートニング」 があります。
おもに販売用食品の生産・調理に使われています

アトピー・喘息・花粉症などを発症させる大きな原因になります。

《ショートニングが多く使われている食品》
・フライドポテト ・揚げせんべい ・クッキー ・ケーキ ・冷凍食品 
・レトルトカレー ・マヨネーズ ・チョコレート ・コーヒー用ミルク 
・カレールー ・シチュールーなど
《トランス脂肪酸が多く含まれる油》
・大豆油 ・エコナ ・なたね油 ・コーン油 ・米油 など

私たちがファミリーレストランなどでコーヒーを飲めば、
コーヒー用ミルクに含まれているトランス脂肪酸は20%。
そしてショートニングを使った油料理でまたトランス脂肪酸が大量に入る、ということです。

スーパーで売られているコロッケなどの油ものも、同じです。

日本人は伝統的に油料理がほとんどなく、
油を消化する酵素を十分に持っていません。
胃がんや胃潰瘍が日本人に多いのは、ストレスもそうですが
油を大量に取るようになった食習慣の変化も大きな原因、と考えられています。

米国では、トランス脂肪酸が問題となり、
ファーストフードの大手チェーン店は、フライドポテトの「トランス脂肪酸」含有量を下げるため、
使う油を変えるなどの対策を始めています。

しかし、同じ系列でありながら日本のチェーン店では全くそのまま。
これが現実です。

子供は「フライドポテト」やスナック菓子が大好きです。

でも子供のために、食べさせてはいけない、のです。

⇒次のページへ

 

 関連ページ

代謝されない脂肪
ビタミン・ミネラル①
ビタミン・ミネラル②
油 と アトピー・喘息・花粉症
水道水 と アトピー・喘息・花粉症・鼻炎
タンパク質とアレルギー性疾患
動物性タンパクの過剰とアトピー・喘息・花粉症
「牛乳」とアトピー・アレルギー・喘息
砂糖とアトピー
魚のアトピー改善効果とは?
アトピーと肉の脂肪
アトピーと亜鉛
カルシウム不足とアトピー・喘息・花粉症
ダニとアトピー