環境の悪化 と アトピー性皮膚炎、ぜんそく


このページでは、「環境」 とアトピーへの影響について考えたいと思います。


 環境悪化は、アトピーの一因

アトピーの3要素


アトピー性皮膚炎も、ぜんそくも、
1960年代から急激に増え続けています。

この40~50年で大きく変わってしまったのは、
食事 と 環境 です。

アトピーが増えた原因のひとつが、
私たちをめぐる「環境」であることは当然ここから推測できます。

  • 食品添加物や洗剤、シャンプー、歯磨きなど、石油からつくられた合成化学物質の氾濫。
  • 世界1の高濃度である、水道水の塩素。
  • 車の排気ガスなどによる、大気汚染。
  • プラスチックやビニールの焼却処理によるダイオキシンなど環境ホルモン。
  • 大量に使われ続ける、農薬。
  • 過大なストレスがかかる職場や学校の環境。
    ・・・

悪化した環境を書き出せばきりがありません。

あまりにも多すぎて、なにをどう気をつければいいのかわからないほどです。

ただ、こうした環境悪化が、私たちの健康を
非常に深刻に脅かしているのは、間違いありません。

アトピー性皮膚炎やぜんそくが増え続けているのは、その一つといえるのです。



 この数十年での、深刻な変化


化学物質による環境悪化や健康被害について書くのは、少し暗い気持ちになります。

化学物質は、今日も新たに開発され続けていて、
規制は進まず、
「原因不明」とされる新たな病気や深刻な状態は、広がり続けているからです。

少しだけ例をあげます。

2009年のG8の環境相会議でも議題となりましましたが、

先進国では、

  • 「小児喘息」は、この20年間で3倍に増えています。
  • 「先天性異常」で産まれてくる子供は、25年間で、2倍になっています。
  • 「平均精子数」は、30年間で、1ミリリットル当り1億個 → 6000万個に激減し、
    「男児の出生率の低下」も顕著です。(環境ホルモンの影響と考えられています)

日本でも、

  • 20代男性の「精子の数」は1ミリリットル当り4600万個と、40代の8400万個の半数になっている、という調査結果が発表されています。(帝京大学医学調査)
  • また、「先天性異常」で産まれてくる子供は増え続け、
  • 「若年性痴呆症」は、3万1000人~5万2000人と、1996年の5000~1万4000人という推計値から、12年で約5倍、になっています。(厚生労働省による調査推計値)

本当に深刻な状況です。

「化学物質による健康被害」は、「地球温暖化」とならぶ
生命の存続を脅かす2大危機、と言えます。

しかし、地球温暖化については世界的な取り組みが始まりましたが、
「化学物質の脅威」については、今だ対応がバラバラです。

北欧諸国では、食品添加物を一切認めない(ゼロ)という徹底した対応を取り、
そのほかの欧米諸国でも規制強化が始まっています。
しかし、日本では世界で最も多い350種類もの食品添加物が認められ、
私たちは食べ続けています。

健康を守るため、子供たちの未来を守るため、
私たちは何ができるのでしょうか?


 有害物質が アトピー 体質をつくる


有害物質の氾濫が、アトピー体質をつくっていきます。

排気ガスが花粉と結合してアレルギーとなり、花粉症を起こしますが、
有害物質の一番の問題は、体に入ったときのアレルギー反応より
体の活力・機能を弱らせ、アトピー体質をつくることです。

  • たとえば、水道水。
    水道水は塩素の大量投入によって活性酸素を発生させて殺菌処理されています。
    この酸化した水を飲み続ければ、腸内の善玉菌(乳酸菌など)を減らし、
    腸内環境は悪化して、有毒ガスが発生したり、ホルモン産生が少なくなったりします。
    つまりアトピー体質をつくるということです。
  • 胃薬や抗生物質も腸内の善玉菌を殺し、腸内環境を悪化せ、アトピー体質をつくります。
    また、胃薬や抗生物質にかぎらず、薬の常用は、
    体の局所に強いストレスを与え続けることになりますので
    交感神経を常に刺激し、顆粒球過多の体質となり、アトピー体質となります。
    (交感神経とは、昼活動しているときに働く自律神経です。
     これが常時刺激されると夜眠れなくなるなど体のバランスが崩れます。)
  • 農薬も、薬と同じです。アトピー体質の原因となります。
    また、活性酸素を体内つくり、酵素を消耗させ、がんなどの原因にもなっていきます。
  • 環境ホルモンの「エストロゲン様作用」…女性ホルモン作用 は、
    Ⅰ型アレルギー、すなわちアトピー性皮膚炎や、ぜんそくの原因になっていることが
    様々な研究を通じて明らかになりつつあります。
  • 食品添加物は1つ1つは食べ続けても「問題ない」ということで
    世界最大の350種が許可され、使われています。
    しかし、マウスでの実験では、2つの食品添加物を同時に与えると
    4~5倍の毒性が現れるといわれています。
    私たちは、あいまいなデータをもとに人体実験されている、とも言えるのです。

・・・・・・・・

これらのすべてを避けることは、これだけ有害物質が氾濫した状況では不可能と言えます。

ただ、とくに悪影響をもたらすと考えられるものは何かを知り、避けることは可能です。

できる範囲で、有害物質を取らない努力をしていくことが必要です。

 いい食事で、解毒力を高め、アトピー・喘息・鼻炎を治しましょう!


有害物質をなるべく取らない努力と同時に、
有害物質を体の中で処理・排泄できる強い体づくりも大切です。

たとえば、

  • 解毒作用をもたらす、たまねぎにんじんりんご などを意識して食べる、
  • 活性酸素の除去効果を持つビタミンC、ビタミンEを多く取る、
  • 水分を取る 
    (血液の粘度を下げ、腸のぜん動を強めます、食事の2時間後くらいに、1日2リットル、水道水はNG)
  • 食物繊維を取る
    (有害物質をからめとり、排泄します。こんにゃく、海藻、野菜など)
  • お茶を飲む 
    (緑茶に含まれるカテキンは、環境ホルモンの働きを止める効果が期待されています)
  • マグネシウムを取る 
    (有害重金属の排泄を促進します。胚芽米、全粒パン、大豆、納豆、わかめ、いわし、)

などです。

肉や牛乳などを減らし、
野菜や果物、魚貝類、海藻類、納豆などを多く食べて、
腸内環境を良くしていくことで
解毒・排泄・自然治癒力は高まります。

   1.有害なものはなるべく避けるようにする。

   2.消化力、解毒力 (デトックス) を強化する。

という2つが必要なのです。

食事改善で有害物の解毒力を高め、
 アトピー・喘息・花粉症・鼻炎を治しましょう!


⇒次のページへ

 関連ページ

アトピー・喘息・花粉症の原因を考える
アトピー・ぜんそくと水道水
食事と原因
たまねぎ
りんご
べにふうき茶
| ⇒HOME |