アトピー・喘息・花粉症の原因・・・ 動物性タンパク

アトピー・喘息・花粉症を治すには、「 動物性タンパク質の過剰 」 を正す食事

タンパク質の過剰摂取が、
アレルギーを起こす原因となります。  (⇒前ページ

そして、それ以上の問題は、
肉を中心とした 「動物性タンパクを取りすぎていること」 です。

「動物性タンパク」 は、きわめて消化に悪く、
腸内環境を著しく悪化させる、アトピーの原因です。

まず私たち日本人の、「動物性タンパク質」 の摂取状況の推移を見てみましょう。

      アトピーの原因、動物性タンパク質摂取量の推移

2001年のデータでは、
日本人のタンパクの1日の摂取量は80g

目安としては、体重1kgあたり、必要タンパクは、0.8~1gです。
ですから体重60kgの場合、1日の目安は48~60g、となります。

明らかにタンパク質は量としては過剰です。

アトピーや喘息が増え始めたのは1960年代初頭からです。

動物性タンパクの摂取が急激に増えた時期と見事に符合しています。

この40~50年で、動物性たんぱく質の摂取は、倍増し、55%を占めています。

 (1~6才のデータでも、動物性タンパクは57%です!)

では、動物性タンパク質が増えたこととアトピーは
どう関係しているのでしょうか?


肉のタンパクが、腸環境を悪化させる



動物性タンパク」 は、人間の体では 「きわめて消化に悪く」、
腸内環境を悪化させます。

 (腸には、「免疫システム」 の60%以上が集中しています。
  腸の環境悪化すれば、免疫の正常な作動ができなくなります。)


その流れを簡単に見てみたいと思います。

  • 動物性タンパクは、腸内で毒素を発生させます。
    この毒素とは、アンモニア、ヒスタミン、メタンガス、ニトロソアミンなどです。
    (腸の毒素は、アトピー反応だけでなく、吹き出物や汗のにおいに出てきます。)
     → 過剰なタンパクの多くがアミノ酸にまで分解できず、アレルギー反応を起こします。
  • このとき 「活性酸素」 が大量に発生し、腸壁を傷つけ、バリア機能が損なわれて行きます。
     (タンパク質が未分解のまま腸壁を常時通過する状態が出来てしまうのです。)
  • さらに、腸内の「悪玉菌」 が増え、細菌バランスが崩れます。
     (悪玉菌が、Th2細胞を増やし、IgE抗体を増加させ、過剰な免疫反応が起こります。)


食事から肉を減らし、アレルギー性疾患を治す!



そして、私たちの食事から、野菜や海藻といった
「食物繊維」 をふくむ食材摂取が年々減少していることで、

腸の掃除ができず、「停滞便」がこびりつき、
「腸内細菌バランスの悪化」 に、拍車をかけます。


つまり、「動物食の食べすぎ」 によって、次のような流れができてしまうのです。

1.消化困難な「動物性タンパク質」が大量に腸に送り込まれると、
  タンパクが分解されずに腸壁から入り込み、アレルギー反応を起こす。

2.腸内に、有毒ガス・活性酸素が発生し、腸壁を傷つける。
  そして、常に未分解タンパクの腸壁通過が起るようになる。

3.腸内細菌バランスが悪化し、悪玉菌が増える。
  その結果、IgE抗体が増大するなど、免疫の過剰反応が起るようになる。

4.1~3の過程で、命の源である「酵素」(こうそ)が大量に消耗し、
  消炎力、解毒力などが低下し、アトピー となる。



アトピーを治すためには、
「動物食を減らす」 、
特に、「肉を減らす」 ことが必要です。 



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